雪崩が発生し、通行止めとなった現場(15日午前11時、山形市蔵王温泉で) 県内は15日、発達した低気圧の影響で、村山、置賜地方を中心に大雪となった。山形市の蔵王温泉では、雪崩やスリップなどで麓に通じる道路が通行できなくなり、スキー客らが孤立した状態となった。列車や空の便の運休も相次ぎ、交通機関や市民生活に大きな混乱が生じた。

山形地方気象台によると、県内の24時間降雪量は午後6時現在、山形市33センチ、米沢市26センチ、西川町21センチ、大江町19センチなどとなった。
山形市の蔵王温泉では、スキー場周辺と市街地を結ぶ県道3本が、同日昼頃までに相次いで通行止めとなった。このうち県道山形永野線では、同日午前11時頃に大型バスがスリップ。後続の車両が立ち往生した。

県村山総合支庁によると、70台以上が動けなくなり、バスの乗客や後続の車両のスキー客ら計60人以上が、受け入れ先となった近くのホテルなどに避難した。蔵王温泉観光協会の担当者は「帰れなくなった人たちの宿の手配をしている」と慌ただしい様子で話した。

山形市によると、蔵王温泉で246世帯492人、関沢地区で17世帯40人、面白山地区で2世帯3人が孤立状態となったことから、同市は同日午後5時、豪雪対策本部を設置。排雪場を急きょ増設したり、除雪作業を拡充したりするなどの対策を講じた。

また、同日午後0時20分頃、東根市関山の国道48号の関山トンネル出入り口付近で、長さ約10メートル、幅約8メートル、高さ約1メートルの雪崩が発生した。村山署の発表によると、けが人はなかった。同トンネルの宮城県側でも雪崩が発生している。

JR山形支店によると、山形新幹線は、福島―米沢駅間の除雪作業のため、早朝の一部を除き、運転を見合わせた。在来線の大半も夜まで運転を見合わせるなどした。空路も山形、庄内両空港で計12便が欠航となった。
(読売新聞)