11日に行われたソチ五輪のスノーボード男子ハーフパイプで、日本の平野歩夢が銀メダル、平岡卓が銅メダルを獲得し、今大会で初めて日本にメダルをもたらした。

半円筒形のコースを滑りながら「エア」と呼ばれる空中での演技を行い、高さと技の難度を競う。並み居る欧米選手に混じって平野の高いジャンプと華麗な技は観衆のどよめきを呼んだ。

ところが、各選手の技が高度すぎたのか、日本で放映される国際映像は度々選手を見失う失態ぶり。ネットでは、そのカメラワークに「下手すぎ」と批判が殺到している。
半円形のコースを高く跳び上がる選手たち。ボードを抱え、空中で複雑に回転する難度の高い技を繰り出し高得点をアピールした。平野、平岡は前評判が高く日本中の期待も大きかった。決勝を生中継したTBS系番組の平均視聴率(ビデオリサーチ調べ)は、関東地区で7・0%、関西地区で5・2%だった。

ところが、選手の動きに映像がついていけていなかった。突然、フレームアウトし、誰もいない雪面が映し出される始末。特に最初の予選がひどかった。

「熱心に観戦中…カメラがぶれて、ちょっと気持ち悪い時があるんだけど、大丈夫」「選手の高さを予想して上にふるけどカメラに写らない失態。そんなんばっかり」「カメラワークが気になる。見にくい」等々、不平のメールが増えていった。

五輪は夏季が1984年ロサンゼルス大会から冬季は98年の長野大会から、NHKと民放で組織した「ジャパンコンソーシアム(JC)」で放送権を取得し、制作。国際映像に実況や解説をつけて日本に放映する仕組みになっている。だから、今回もロシア側が作成した国際映像が流れているはずだ。

ソチ五輪はロシアで初めて開催された冬季五輪だ。プーチン大統領は国の威信を懸けて大会の成功に導くよう強権を発動している。その割に運営にはポカが散見される。

全世界が注目する開会式のセレモニーで、天井から吊るされた5つの巨大な雪の結晶のオブジェが徐々に五輪マークに変わる演出で輪が一つ開かずに「四輪」となるハプニングがあった。そこまでは笑い話だが、ロシア国内向けのテレビではリハーサルのときの映像に差し替えられ、きちんと輪が開いた映像が放送されていた。大国としての威信は大丈夫か!?
(産経新聞)