スポーツ用品店ではスキー用のブーツや板が昨シーズンを上回る勢いで売れている=東京都千代田区の「ワンゲルスポーツ」(写真:産経新聞)ソチ冬季五輪の開幕でウインタースポーツへの関心が高まるなか、スキー関連市場が活況をみせている。

かつて楽しんでいた団塊世代が家族でスキーを楽しむケースも増え、北海道や長野のスキー場の利用者数は昨シーズンを1〜2割上回る。
高齢者スポーツとしての認知も高まり、スキー用のブーツやウエアなど関連商品も好調な売れ行きだ。メーカーや販売店は、五輪での日本選手の活躍が需要をさらに盛り上げると期待している。

ウインタースポーツ用品店が軒を連ねる東京・神田小川町では今月に入り、平日も多くの客でにぎわいをみせる日が増えた。

「今シーズンのスキー用ブーツの売り上げは、1月末までで昨シーズンの実績を上回った。好調な売れ行きです」

そう話すのはスキー専門店「ワンゲルスポーツ」の石倉正則さん。売れ筋の価格帯は4万円前後で、「家族でスキーにいくことになり、約10年ぶりに買い替えるという経験者が多い」という。昨年、80歳でエベレスト登頂に成功したプロスキーヤーの三浦雄一郎さんの活躍もあってか、「高齢者の間でもスキーブームが再燃している」と話す。ゼビオグループのスポーツ専門店「ヴィクトリア」も「スキーを中心に、ウエアなどの関連商品が好調」(担当者)だ。

スポーツ用品大手のミズノによると、今シーズンのスキーウエアの売り上げは昨年12月末時点で前シーズンの1・5倍に急拡大。数年前までは無地が売れ筋の定番だったが、「デザインにこだわった7万〜8万円のプリント物のウエアが、女性を中心に売れている」(広報)という。

国産スキー板への注目も高まっている。スポーツ用品販売アルペンの系列会社、ジャパーナ(名古屋市)のブランド「ハート」は、女子モーグルで4位となった上村愛子、金銀メダルを獲得したカナダのデュフールラポワント姉妹が使用。アルペンスキー男子代表の湯浅直樹も使用予定で、同社の担当者は「使用選手が活躍すれば、今後のスキー需要拡大につながる」と期待を寄せる。
(産経新聞)