パブリックビューイングで平岡選手の銅メダル獲得に沸く地元・奈良県御所市の人たち(12日午前3時31分、御所市のアザレアホールで)11日(日本時間12日)のソチ五輪スノーボード・ハーフパイプ男子で、銅メダルを獲得した平岡卓(たく)選手(18)の地元・御所市の文化施設「アザレアホール」では、中学時代の恩師や同級生ら約200人が「やったな、卓!」と抱き合って喜んだ。

「雪のない御所でもやれる姿を子供たちに見せたい」「スノーボードに人生を懸けている」。平岡選手は1月30日、同市であった壮行会で語っていた。市立御所中時代の担任教諭、辰巳典久さん(38)は「いつも有言実行の彼らしく、見事な結果を出してくれた」と目を潤ませ、「『最大の夢は金メダル』と言っていた。次の五輪でかなえてほしい」と力を込めた。
中学では野球部で、強肩・俊足の外野手。当時のチームメートの末野透さん(18)は、今も平岡選手が遠征から自宅に帰ってくると一緒にキャッチボールをするという。「帰ってきたら、『最高にかっこよかったぞ』って言ってやりたい」と誇らしげだった。

平岡選手の祖母、文子さん(79)は、同市の自宅のテレビで、「けがしないように」と祈りながら見守った。好結果に、「卓ちゃん、よう頑張った。卓と、一緒にスキー場通いを続けてきた息子(賢治さん)をねぎらいたい」と笑顔を見せた。

一方、上宮高でも、教室で観戦していた教職員らが万歳を繰り返し、さっそく銅メダル獲得を伝えるポスターを作って学校周辺に貼り出した。19日は平岡選手ら3年生の卒業式。原田和成事務長(44)は「早く垂れ幕を用意し、卒業式では学校を挙げて祝福したい」と喜んだ。
奈良県知事、県民栄誉賞検討

奈良県の荒井正吾知事は12日の定例記者会見で、平岡選手に対し、県民栄誉賞などを授与する考えを明らかにした。県民栄誉賞は、ロンドン五輪のボクシング男子ミドル級で金メダルを獲得した奈良市出身の村田諒太選手らが受賞した。同県のスポーツ選手の表彰には、県民栄誉賞や知事表彰、スポーツ特別功労賞がある。
(読売新聞)