冬場になるとスノーボードを楽しむ若者は多い。日本では1990年代から一般に普及し始めた。98年の長野五輪で正式種目となり、注目度が一気にアップ。

とはいえ、実際にどうすれば五輪を目指せるのかというと、あまり知られていない。スノーボードの五輪に関しては全日本スキー連盟の管轄。同連盟の関係者に話を聞いてみた。
五輪に出場する選手たちも、スノーボードを始めるきっかけとしては「やはり遊びから始めた人が多いでしょうね」(同関係者)と世間一般の人たちと変わらないという。しかし、五輪を目指す人たちはそこでは終わらない。

「遊びでやっているうちに、競技としてやってみたくなった人がスクールに入って練習するようになる。そして全日本の大会に出る。そこで成績を残して認められれば、ジャパンチームに誘われる。ジャパンの中でジュニアチームからナショナルチームに上がって、ワールドカップを目指すようになる。さらにワールドカップで結果を残せば、オリンピック出場の可能性が出てくる。ざっとこんな流れです」

スキーと同じく冬のスポーツ。それだけに、雪国出身の選手のほうが有利にも思えるが…。

「そんなこともないですね。ヨチヨチ歩きのころからするスキーとは違いますし。スキーに比べればはるかに歴史の新しい競技。雪国出身の人も、そうでない人も、スタートラインはほぼ同じです。今回の五輪代表選手にも関西や四国出身の選手がいます」

男子スロープスタイルで8位入賞した17歳の角野友基(日産X‐TRAIL)も、兵庫県三木市出身。8歳のときに父親の影響でスノーボードを始め、小学校6年生でプロ契約を結んだ。

もしスノーボードで本格的に五輪を目指したいと思えば、まずは各地にあるスノーボードのスクールに入ることになる。そこから全日本の大会などで実績を積み上げていけば、もしかしたら五輪の舞台へとつながるかもしれない。

ソチ五輪のスノーボードの種目には、スロープスタイル、ハーフパイプ、スノーボードクロス、パラレル大回転、パラレル回転がある。同じスノーボードとはいえ「種目によってまったく違うものです。ですから通常は複数の種目に取り組む選手はいません」という。

パラレル回転とパラレル大回転は競技内容が似ているため、両種目で出場する選手はいる。しかし、パラレル回転の選手がハーフパイプにも取り組むということはない。そのため、五輪を目指す人は、子供のころから自分がどの種目をやりたいのかを考えた上で、練習に取り組んできている。

スノーボードの起源には諸説あるが、その一つが1960年代にアメリカで発売された「スナーファー」というおもちゃ。ひもを持ちながら立って乗るソリのようなものだった。1970年代にアメリカの「バートン」というメーカーがスノーボードとして商品化した。日本では1982年に世界初のスノーボード協会が設立。90年代に入ってスキー場で一般のスノーボーダーが目立ち始めた。

新しい競技だけに、確かにスタートラインは同じように思える。競技人口が増えれば、まだまだ日本のレベルは上がりそうだ。あなたのお子様にもチャンスはあるかもしれない。
(デイリースポーツ)