男子スロープスタイル決勝1回目 マトリョーシカの前を高く飛ぶ角野の連続合成写真=共同新種目の男子スロープスタイル決勝で、17歳の角野友基(日産X−TRAIL)が75・75点で8位に入賞した。

◆果敢に大技「やり切った」

青く澄んだソチの空のように、すがすがしい笑みがこぼれた。角野は「メダルより、この舞台で自分の滑りをできたことがうれしい。満足度は百二十パーセント」。大舞台で高難度の空中技を決め、大入りの観客席から大歓声を浴びた。
コース後半に三つ続くジャンプ台。その最後に世界で数人しかできない「バックサイドトリプルコーク1440」(縦3回転横4回転)を組み入れた。滑走1回目は飛距離が足りず、着地でしゃがみこんで6位。無難に順位を上げるなら難度を下げる選択もあった。「それでは満足できないし、後悔はしたくない」

意を決した2回目。台から勢いよく飛び出し、豪快に体を回転。少しよろけながらも耐え抜き、見事に降り立った。二つ目のジャンプで両手をついて大幅に減点されたが「何も悔やんでいない。やり切った」と大技を成功させた喜びが勝った。

海外の強豪にも対抗できるジャンプ力が持ち味。ただ、今大会ではミスが目立った。試合を終えて「やっと解放される」と本音が漏れるほどの緊張に苦しんだ。本来の力を存分に発揮できない中、果敢に自身最高の技に挑んだ経験は次につながる収穫となった。

初の五輪は8位入賞。今後の目標を問われ「何回でもこの場に来たいと思う。次はもっといい滑りをしたい」。将来有望な17歳は、早くも4年後を見据えた。
(東京新聞)