商業主義IOCが目をつけた新種目/(C)APこんな「遊び」がスポーツの祭典と呼ばれる五輪の公式競技とは――。

6日に行われた新種目のスノーボード・スロープスタイル。コース上にあるジャンプ台やパイプなどの障害物を攻略しながら、技術の完成度を争うこの競技は、2011年7月にIOC(国際オリンピック委員会)がソチ五輪から正式競技として採用することを決定。理由は「若者の注目度と競技人口増」だった。

しかし、どう見たって公園で子供たち楽しむスケートボードの「雪上版」に過ぎない。走破タイムも一切関係ないから緊張感もまるでなし。
そんな競技が新種目に採用された背景には、五輪の「商業主義」とスノーボード業界の「思惑」が大きい。スノーボード競技は現在、若者を中心に人気が高く、特に欧米での人気はうなぎ上り。大手飲料メーカーを筆頭に世界的な企業がその人気にあやかろうと次々にスポンサーに名乗りを上げている。

IOCはそこに目をつけた。スノーボード競技を五輪で普及させれば、スポンサーを取り込めると踏んでいる。スノーボード業界も、五輪で競技が浸透すれば、業界や用具メーカーの活性化につながる。そんなおのおのの思惑から「遊び」のような競技が正式種目になってしまったのだ。

この日の男子予選には直前までメダル候補と騒がれた「プロの遊び」を自負する角野友基(17)が1組目に出場。

1、2回目ともにジャンプの失敗が響き15人中13位の期待はずれ。
「不満の残るランになった。下手すぎて振り返りたくない。動きが硬かった。最悪セミファイナルへ進めるという甘い考えがあったのかもしれない」と反省の角野は上位4人以内の決勝には直接進めず、8日の準決勝に回った。


▽男子スロープスタイル予選1組
(1)サンベク(ノルウェー)94.50点
(2)ピロイネン(フィンランド)90.50
(3)トゥータン(カナダ)87.25
(13)角野友基31.00
(4位までが決勝進出、5位以下は準決勝へ)

(日刊ゲンダイ)