ソチ冬季五輪の開会式に先立ち競技が始まった、新種目のスノーボード・スロープスタイル男子予選でレールの上を滑る角野友基=6日、ソチ(共同)新種目のスロープスタイル予選で、男子の角野友基(日産X―TRAIL)は31・00点で1組の13位に終わり、決勝に直接進める上位4人に入れなかった。

8日の準決勝で4位までに入れば同日の決勝に進出する。角野はジャンプの着地で尻もちをつくなど精彩を欠いた。
昨年の世界選手権を制したローペ・トンテリ、ハーフパイプ(HP)でバンクーバー冬季五輪2位のペートゥ・ピロイネン(ともにフィンランド)らが決勝に進んだ。女子ではバンクーバー五輪のHP優勝のトラ・ブライト(オーストラリア)らが決勝進出を決めた。
(共同通信)


スノボ・角野「下手すぎて振り返りたくない」

尻餅をつき、ジャンプの後は手をついた――。

五輪初出場の角野は、2回の演技とも力を発揮できなかった。これが夢に見た大舞台の重圧か。「不満の残る滑りになった。下手すぎて振り返りたくない」と悔しさをにじませた。

スノーボードのスロープスタイルは今大会から採用された新種目だ。開会式に先立ち、全競技を通して最初の種目でもあり、「緊張していたのかな」。自分でも気がつかないうちに動きが硬くなっていた。

兵庫県三木市出身。8歳でスノーボードを始め、小学6年の11歳でプロ契約を結んだ。中学2年の時に国内最大のスロープスタイルの大会を制し、米国の大会でも準優勝。昨季は、ワールドカップ(W杯)初優勝を飾り、種目別総合も制した17歳は、あっという間に世界のトップに駆け上がった。

「これだけ好きで、僕がはまっているスノーボードを、いろいろな人に知ってもらいたい」

競技を知らない人も注目するのがオリンピック。競技人口を増やし、盛り上げていくには、五輪でメダルを取ることが早道だと考えている。だから、中学卒業後は充実したトレーニング環境を求めて上京。遠征で1年の多くを海外で過ごすため、高校も都内の通信制を選び、現在2年に在籍する。

8日は準決勝で4位以内に入れば決勝に進む。予選を経験したことで、本来の勝負勘を取り戻せば、道は開ける。
(読売新聞)


スノーボード男子スロープスタイル予選前の練習で、ソチの大空を飛ぶ角野(右から左へ連続合成写真)【スノボ】角野「のまれた」尻もち“敗復”から大逆転狙う

ソチの青空に、豪快な大ジャンプを描くことはできなかった。予選の一発突破に失敗。悔しい五輪デビューに角野は「のまれました」と開口一番、苦笑い。心臓に毛が生えている17歳ですら五輪の大舞台にのまれた。

「不満の残るランになった。1本目は振り返りたくないです。下手すぎて、自分が」。自ら酷評の1回目は最後の3連続ジャンプの2つ目であわや転倒のところを尻もちでこらえた。しかし、失速して最後のジャンプに挑むことができず、得点を伸ばせなかった。上島しのぶコーチ(42)は「硬かった。友基でも緊張するんだ」。テンションを上げるために大好きな「ももクロ」をイヤホンから耳の中に流したが、その効果も表れないほどガチガチになってしまった。

“五輪の魔物”にのまれた。1回目のスタート時に競技役員にせかされ、リズムを崩した。「ちょっと待って、いま行って!みたいな」。前日深夜に決まったルールにも翻弄された。通常の国際大会は予選落ちで即敗退だ。しかし、ソチ五輪は、予選2組で各組上位4人が決勝に進み、予選の敗者全員が準決勝に回る変則的な“救済ルール”となり「コケても最悪、準決勝まで行けるからっていう、ちと甘い考えがあった」。2回目の滑走は2つ目のジャンプを回避した。「1個目の(ジャンプの)着地に失敗して、ここで跳んでけがするよりか跳ばない方がいいかと。まだ次もあるしと思った」。冷静に判断し、事実上の敗者復活にかけた。

結果的にルールに救われる形で、首の皮をつなげた17歳。「この場の雰囲気に慣れた。だいぶ楽になった」。仕切り直しの準決勝は背伸びをせず、確実な構成で挑む。決勝に進んだ場合は世界屈指の大技「バックサイドトリプルコーク1440」を解禁。大逆転にかける。
(スポーツ報知)