母校・北海高の壮行会に出席し山崎校長(右)と握手をする子出藤ソチ五輪スノーボード男子ハーフパイプ代表の子出藤歩夢(19)=日体大=が31日、札幌市内にある母校・北海高の壮行会に出席した。

非常に珍しい名字の持ち主は、初の五輪を前に後輩からエールを送られて気合十分。小樽市出身者としては80年レークプラシッド(米国)大会ジャンプ70メートル級銀メダルの八木弘和以来で、日本のスノーボード史上初の表彰台を目指す。
全校生徒ら約900人に「フレー、フレー、ねでふじ」とエールを送られた子出藤は、最後に校歌を歌って気持ちを高めた。「やっと五輪に出ることを実感した。しびれました」。壮行会後は、後輩たちと談笑するなどして英気を養った。

持ち味は、180センチ、68キロの体格を生かしたエアの高さ。スノーボードをしていた父・省住さん(48)の影響もあり、小学3年時から本格的に競技を始めた。小・中学時代は札幌市内を始め、片道約3時間をかけて富良野市などに通い練習を続けた。

高校進学後は強化指定選手に選ばれる中、勉強も両立。3年時に担任だった武藤恵美教諭は「評定も(最高の)5か4しかなかった」と話す。同校からは88年カルガリー大会のジャンプ・田尾克史以来26年ぶり19人目の五輪選手となった。

珍しい名字で、本人は「『こでふじ』と言われます」と苦笑い。省住さんは「もともとは九州の熊本県だそうです」と明かした。その熊本県でも現在、同じ名字の電話帳登録は1世帯しかない。名前の方は、偶然にも同じ男子ハーフパイプ代表で中学3年生の平野歩夢(バートン)と一緒。両親に「夢を持って歩いてほしい」と名付けられた。

現在は大技のWコークを含めて技を繰り出す順番を検討中。「最終的には現地の練習後に決めます」。予選〜決勝が行われる11日の本番当日の雪の状態も考慮する。

「これで終わりじゃない。(歩夢という)名前で言うとまだ途中です」。五輪に出るだけで満足はしていない。小樽市出身者としてジャンプの八木以来34年ぶり、日本のスノーボード史上では初のメダルを狙いに行く。

◆子出藤 歩夢(ねでふじ・あゆむ)1994年4月7日、北海道・小樽市生まれ。19歳。6歳から競技を始める。銭函中3年時にプロ転向を果たす。11年ジュニア世界選手権で3位。13年にはW杯で2位入賞を果たす。180センチ、68キロ。家族は両親と兄。

◆小樽市関連の主な冬季五輪選手 出身のメダリストは2人。ともにジャンプで、72年札幌70メートル級の青地清二が銅、80年レークプラシッド70メートル級の八木弘和が銀メダルを獲得。その他の代表はジャンプが吉岡和也(98年長野)、宮平秀治(98、02年ソルトレークシティー)ら。アルペンは岡部哲也が88、92、94年と3大会連続出場。北照高出身では98年長野・ジャンプ団体金メダルの船木和喜、06年トリノ・アルペン回転4位の皆川賢太郎らがいる。