壮行会に訪れた市民と握手する平岡選手(御所市で)ソチ五輪の男子スノーボード・ハーフパイプに出場する御所市の高校3年平岡卓選手(18)が30日、県庁を表敬訪問し、その後地元での壮行会に臨んだ。平岡選手は「金メダルを取りたい」と力強く宣言した。(小林元、初田直樹)

県庁では、所用で不在の荒井知事に代わって奥田喜則副知事が、奈良市の近鉄奈良駅構内の電子看板で応援メッセージを流すことを伝え、「メダルを期待しています」と激励。平岡選手は「五輪は昔からの目標で楽しみ。今までやってきたことを全て出して金メダルを取りたい」と語った。
午後からの壮行会は、母校の御所市立御所小体育館であり、児童約200人のほか、市民約400人も訪れ、満員になった。東川裕市長は「御所小のPTA会長だった際、自宅前で、スノーボードの練習でトランポリンをしている平岡選手をよく見た」と振り返り、「身近な人が市で初めて五輪に出る。こんなにわくわくすることはない」と励まし、市民の募金を手渡した。

児童から花束や応援メッセージを記した色紙を贈られ、平岡選手が「不景気な時代なのでメダルを取って御所を盛り上げたい」とあいさつすると、大きな拍手が起きた。

色紙を手渡した6年岡本侑真(ゆうま)君(12)は「将来は、平岡さんみたいに世界で活躍する人になりたい」と目を輝かせ、御所中で3年間、担任を務めた大淀町立大淀中教諭の辰巳典久さん(38)は「中学時代から運動神経がずば抜け、どんな時もぶれない心の強さもあった。中学時代の同級生と地元で応援したい」と笑顔だった。



平岡選手は昨年2月、ソチで開かれたスノーボードのワールドカップ(W杯)で初優勝。8月のニュージーランドでのW杯第1戦で2位、12月の米国での第3戦でも5位に入り、五輪出場を決めた。来月3日に御所を出て東京で1泊し、4日にソチへ出発する。

五輪は予選が11日午後7時、準決勝は12日午前0時、決勝は午前2時30分からの予定。御所市は平岡選手が予選を通過した場合、12日午前0時から、市アザレアホールでパブリックビューイングを行う。

◇一問一答…子供たちに頑張る姿見せる

壮行会後、平岡選手は御所市役所で記者会見を開き、ソチ五輪への抱負を語った。一問一答は次の通り。(守川雄一郎)

――壮行会や奈良に帰ってきた感想は。

「地元の温かさを感じられて頑張ろうと思えた。小中学校の先生や知り合いに会えて、うれしかった。雪のない御所で生まれ育った。雪がない所でもやれる姿を子供たちに見せて、ボードが(奈良でも)盛んになってほしい」

――奈良での楽しみは。

「家でお母さんの料理を食べたり、地元の友達と何でもないことを話したりして、リフレッシュしたい」

――スノーボードの魅力は。

「一番は楽しいところ。ほかのスポーツと違い、指導者ではなく、自分の思っている通りに表現できるところが好き。スノーボードに人生を懸けている」

――五輪ではどんな滑りを見せたいか。

「緊張もあるがそれ以上に楽しみ。小学生の時から出たかった大会なので。子供たちには難しいことはわからないと思うので、頑張っている姿を見てほしい」
(読売新聞)