■夢舞台「楽しむのが大事」 練習支えた家族 喜びひとしお

ソチ冬季五輪のスノーボード男子ハーフパイプ(HP)で14日、日本代表入りした御所市在住の上宮高校(大阪市天王寺区)3年、平岡卓選手(18)。これまで平岡選手の練習に付き添い、温かく見守ってきた父親で御所市職員の賢治さん(55)ら家族は「夢がかなった。(ソチ五輪では)楽しむことが大事」と夢の大舞台出場を喜んだ。

代表入りが決まり、時差のある米国で合宿中の平岡選手に、母親の浩美さん(51)が無料通信アプリ「LINE」(ライン)で「正式に決まったよ。おめでとう」と連絡すると、平岡選手からは「うい」と満足そうな言葉が返ってきたという。
賢治さんは「小学生の頃からオリンピックという目標に向かってやってきました。正式発表があり、ほっとするとともに、夢がかなって素直にうれしい」と笑顔をみせた。

平岡選手は両親と兄、弟の5人家族。3歳の頃から家族でスキーを楽しんでいた。小学1年の時にスノーボードを初体験し、「スノーボードの方がスキーより楽しい」と話したという。「誰に教えてもらうでもなく、すぐに滑れました」と賢治さん。

HP競技の可能な岐阜県のスキー場に通い始め、小学2年の時には、中学3年までの選手が出場する日本スノーボード協会の西日本大会で優勝した。

その後も大会に向けた練習のため、毎週金曜夜には賢治さんが平岡選手を車に乗せ、御所市の自宅から4時間半かけて岐阜県のスキー場に通い、土・日曜に練習する日々が続いた。

平岡選手が滑る姿を、賢治さんがビデオで撮影。その映像を平岡選手がチェックし、その反省を踏まえ、さらに練習を重ねた。

小学6年の時にプロに登録。この頃から「頑張ればオリンピックに出場できるのでは」と意識し始めたという。

中学3年の時には、ニュージーランドで開かれた「ジュニア世界選手権大会」で、19歳までの選手にまじり優勝。翌年には世界のトップ選手も出場するワールドカップ(W杯)で2位入り。昨年は世界選手権大会で2位、五輪と同じソチで開かれたW杯では見事、優勝を果たした。

浩美さんによると、すでに代表入りが確実視されていた平岡選手は「いままで練習してきた力を出し、楽しみたい」と家族に話していたという。浩美さんは「正式に決まり、友人からも祝福の連絡を受け、実感が出てきました」と喜びをかみしめた。

地元の御所市でも、平岡選手の代表入りを受け、壮行会を開く方針を決めた。市役所近くのアザレアホールや御所駅前などには懸垂幕や横断幕を掲示し、五輪出場を祝福する。

東川裕市長は「大きな舞台で、持てる力を十分発揮し、最高のパフォーマンスを披露してほしい」とコメントした。
(産経新聞)