天候に恵まれて多くの客でにぎわう輪島朝市の初市=石川県輪島市で雪の日が多くなるという今冬の予報に反して、北陸三県の平野部では累積の降雪量が平年値を下回っている。観光施設は歓迎するが、一部のスキー場は年末年始のかき入れ時にオープンできず悲鳴も上がる。

北陸地方を管轄する新潟地方気象台によると、七日現在の累積降雪量は金沢が平年値比14%、福井は48%、富山は75%など、平野部のほとんどで平年値を下回る。
昨年十二月の降水量は例年より一〜三割多く、気温も低めと雪になる条件はそろったが、「雨が降った日の気温が高く雪になりにくかった」と分析する。

観光名所の来場者数は足元が良い影響で上向いた。金沢市の兼六園は、年末年始の無料開園時に訪れた人が過去五年で最多に。石川県輪島市の朝市では「初市の時に雪が全くないなんて記憶にない」と喜びと驚きの声が交じった。

一方で、年末年始は家族連れでにぎわう石川県七尾市の「コロサスキー場」は、雪不足でオープンできていない。積雪四〇センチ以上が必要だが、七日もまだ一五センチ。担当者は「週末の三連休までには営業したい。食堂の食材も準備してあるのに」と切実に願う。

豪雪地区で知られる白山麓の白山一里野温泉、白山セイモアの両スキー場は十分な積雪があり、滑走可能の状態が続いている。利用者も昨季とほぼ変わらず、五日までにともに二万人近くが訪れた。昨年は二月の連休中の一日に一里野温泉で五千人を超える利用者があり、白山市の担当者は「昨年同様のにぎわいを期待している」と話す。

新潟地方気象台は今後について「一〜二月は平均気温が低くなるため、平年より雪の日が多くなるだろう」とみている。
(中日新聞)