大勢の家族連れでにぎわうスキー場=2013年1月、豊岡市日高町、アップかんなべウインタースポーツの代表格スキーの人気がここ数年、回復の兆しを見せている。

復調を支えるのは、1987年に公開された映画「私をスキーに連れてって」ブームのころに高校生、大学生だった“バブル世代”。40歳前後となり、子どもを連れてゲレンデに戻ってきているという。間もなく冬本番。今冬は雪が多いと予測され、兵庫県内のスキー場関係者らは期待を寄せている。

昨冬のスキー・スノーボード人口は、長野県で2シーズン続けて前年比増。但馬地域でも統計が残る85年以降最低だった2006年(33万人)からは回復傾向で、昨冬はオープンから2月まで前シーズンを上回った。
関係者らが要因に挙げるのが、小学低学年を中心とした子どもらと訪れるファミリー層。豊岡市日高町のスキー場「アップかんなべ」の経営者の一人中島丈裕さん(36)は「ブーム最盛期に20歳前後でスキーを始めた世代が親となり、子どもがスキーを楽しめる年齢になった」とみる。用具販売大手「アルペン」の広報担当者も「3年ほど前からキッズ用品の売れ行きがよくなった」とする。

各スキー場も子ども向けのサービスを充実させる。ハチ高原スキー場(養父市)は今冬から、子ども用の「キッズパーク」に新たに自転車型そり「スノーストライダー」の無料レンタルを始める。全国でスキー場27施設を運営するマックアース(同)は県内施設のリフト券を、地元高校生まで無料にする。

同社の一ノ本達己代表は「家族が増える傾向はありがたいが数年で過ぎる」と慎重。ジャンプ台などで難易度の高い技を競い合う「スロープスタイル」の大会を企画するなどし「子どもらにスキーがかっこいいと思ってもらい、大人になっても定着するよう、市場を広げる取り組みが必要」と話している。
(神戸新聞)