県スキー場経営者協会は、冬本番を前に、県内では丸沼高原スキー場(片品村)、鹿沢スノーエリア(嬬恋村)が23日にオープンする。下降の一途だった県内のスキー客は、昨季まで2年連続増と改善の兆しが見えている。

各施設はこの機に乗じようと、新施設やサービスを相次いで打ち出し、誘客を図っている。

県内スキー場の客数は、1993年シーズンの約532万人をピークに減少。2011年には200万人を割り込んだが、12年は204万人、13年は209万人と持ち直した。関係者は、子どもや家族向けのサービスやアトラクションなど、「滑り」以外の面での充実が後押ししたとみている。

県内でスキー場3か所を運営する「武尊山観光開発」(前橋市)は今季、片品村のゲレンデで雪遊びを楽しめる「キッズパーク」を拡張。人気の高まりを受けたもので、3割広い2400平方メートルを確保した。別のスキー場には、タイヤ型のビニール製ソリで雪上を滑る「スノーチュービング」のコーナーを新設した。遠藤一誠社長は、「レストランでは子ども向けメニューも充実させる。知恵を絞り、昨季以上の誘客を目指す」と話す。

ノルン水上スキー場(みなかみ町)は、屋外で調理を楽しむ「雪上バーベキュー」を導入済み。担当者は、「雪景色を見ながら食べる新鮮な試みに、『雰囲気がいい』と評判も上々」と説明する。新たに、布製の円盤を使うドッジボール「ドッヂビー」を雪上で行う企画を実施予定という。

◆利便性が向上

交通面では、22日に予定される「国道120号椎坂バイパス」(沼田市)のトンネル開通が追い風になりそうだ。周辺はカーブが連続し、スキー場を複数抱える片品村への交通の便が悪くなる要因となっていた。

県道路整備課によると、トンネル開通で35か所あったカーブが4か所に減少。関係者は「通過時間が15分ほど短縮され、足を運びやすくなる」と歓迎する。

県スキー場経営者協会は19日、東京・銀座のぐんま総合情報センター「ぐんまちゃん家(ち)」でPRイベントを行う。加盟するスキー場20か所を網羅した「ぐんまスノーエリアガイド」を配布するなど、県内スキー場の魅力を積極的に売り込む予定だ。

(読売新聞)