バブル期に開業した各地のスキー場で、ゲレンデのナイター照明にLED(発光ダイオード)を導入する試みが注目を集めている。

LED照明は、省エネ、低コストの次世代照明で、低迷傾向にあるスキー場の新たな「活路」と期待されている。県内ではノルン水上スキー場(みなかみ町)が県内で初めて採用を決め、今冬から運用を開始する。

開業20年を迎えた同スキー場は、経年劣化が目立つ220基の水銀灯照明のうち、42基を消費電力の少ないLEDに切り替える。LEDの導入は、全国でも先駆的な取り組みだ。

約800万円の費用がかかるが、電気代は4分の1程度に抑えられる見込みで、清永治慶支配人は「年100〜200万円のコスト減を目指し、5年で(初期投資を)取り戻せれば」と期待する。従来の照明設備は10〜15年程度が寿命とも言われるため、約20年の継続使用が見込めるLEDの耐久性も魅力だ。
一方、LED照明には、降雪下での照度や光の反射がどうなるのかなど、未知数の部分もある。LEDは発熱しにくい特性があるため、同スキー場では、照明に降り積もった雪がきちんと解けるかどうかにも注意を払うという。清永支配人は「LEDの光が当たったゲレンデが、スキーヤーの目にどう映るのかも気になるところ」と指摘する。

県内20か所のスキー場が加盟する県スキー場経営者協会は、「1990年前後に建てられた設備は、多くが『買い替え時』を迎えている。コストが抑えられることが分かれば、関心を持つゲレンデもさらに増えるのでは」と注目している。

県外でも、仙台市のスプリングバレー泉高原スキー場が、既存の約230基をすべてLEDに切り替える計画を立てている。稼働を前に、早くも複数のスキー場から視察の問い合わせがあるという。
(読売新聞)