山形市の蔵王温泉スキー場から今年8月に放されたチョウ「アサギマダラ」が、日本最西端に位置する沖縄県与那国町(与那国島)で見つかった。渡りをすることで知られているが、移動距離は約2250キロに上り、これまでの最長移動距離を約4キロ更新したとみられる。

与那国町で見つかったのは、山形市環境課が8月25日に開いた観察会で放したうちの1匹。島西部の久部良地域で10月28日、同町の会社経営西條実さん(63)が見つけた。羽に「山ZAO」「タケ1」と記してあり、観察会参加者の梶田武志さん(49)=会社員、同市清住町2丁目=が放したチョウと分かった。
アサギマダラは春に日本列島を北上し、秋に南下する。蔵王は東北有数の飛来地で、2006年にも与那国町まで移動した個体が確認された。観察会で指導する同市自然環境調査員横倉明さん(57)=同市久保田3丁目=によると、今回は以前の発見場所より約4キロ西側で見つかったという。

チョウを放した梶田さんは「まさかそんなに遠くまで」と驚き、発見した西條さんは「約2カ月間の長旅。すごいなあと思うばかりだ」と語った。

同市の観察会では、移動ルートや範囲を調査。今年は参加者が羽に印を付けた約300匹を放した。与那国町の他に石川県、山口県などで4匹が再捕獲されている。
(山形新聞)