◆スノーボード W杯ハーフパイプ(HP)開幕戦決勝(24日、ニュージーランド・カードローナ) 男子はW杯に初めて挑んだ14歳の平野歩夢(バートン)が1回目に92・25点を出して初優勝した。

1月の世界選手権で銀メダル獲得の17歳、平岡卓(フッド)が91・75点で2位、子出藤歩夢(日体大)は4位だった。藤田一海(西条ク)は準決勝敗退で17位。強豪のショーン・ホワイト(米国)は前週負傷し、エントリーしなかった。

14歳の新星が鮮烈デビューを飾った。W杯に出場できる年齢になった平野が、高難度の技を連発して史上最年少V。「初のW杯で優勝できたのは良かった」。あどけなさを残す笑顔が、南半球で輝いた。

(スポーツ報知)
滑らかな着地でスピードを保ったまま、最後まで高く舞い続けた。横3回転を連続で決めた後に、回転軸をずらしながら3回転するダブルコークも成功。最後に高さのある横2回転で締めくくった。「着地が安定していた。(技と技の間を)きれいにつなげられた」。国際スキー連盟の資料によると、全種目を通じて史上最年少のW杯勝者となった。

小学生から海外を転戦して急成長。小4で早くもボードメーカーのバートン(米国)とスポンサー契約を結んだ。海外の高額賞金レースで名をとどろかせ、今年1月にはXゲーム(米国コロラド州)で銀メダル。身長160センチの“小さな巨人”として注目されていた。

現在は米国が拠点だが、地元の新潟・村上市では夏場にスケートボードでも回転技を磨いた。日本の治部コーチは「スムーズな回転が魅力。高難度の技でも、まるで簡単なことのようにすることができる」と舌を巻く。

今回は五輪2連覇中のショーン・ホワイト(米国)が負傷で欠場し、運も味方した。海外勢に対抗心を燃やすホープは、ソチ五輪に向け「新技も練習していきたい」。11月に誕生日を迎える天才少年には、15歳の最年少代表だけでなくメダルも見えてきた。

◆平野 歩夢(ひらの・あゆむ)1998年11月29日、新潟県生まれ。14歳。新潟・村上一中3年。4歳から競技を始める。圧倒的に高く、美しいジャンプが魅力。今年1月のXゲームSPで2位となり、史上最年少のメダリストに。2月のヨーロピアンオープンHP(スイス)で優勝。3月のUSオープンHPで2位となり、ワールドツアーのHP部門で史上最年少V。160センチ、52キロ。