被災地支援の継続や、人と人とのつながりの大切さを呼びかけながら北海道から東京まで自転車で巡る吉岡健太郎(左)と斯波正樹=ISTPictures提供スノーボード男子アルペンでソチ五輪出場を目指している斯波(しば)正樹(27)=ネミー=と吉岡健太郎(24)=上富良野スキー連盟=が、北海道から東京までの約1500キロを、東日本大震災の被災地支援を呼びかけながら自転車で巡るツアーに挑戦。

20日朝に吉岡の故郷、北海道上富良野町を出発した。

2人は17日間かけて北海道、青森、秋田、山形、新潟、長野、群馬、埼玉の各県を巡り、9月5日に東京都世田谷区のネミー本社でゴールする予定。道中で出会う人々から被災地を応援するメッセージを募るほか、斯波の出身地の山形と、長野の中学校で講演や生徒との交流も行う。
アルペン種目の国内トップを争うライバルであり仲間でもある斯波と吉岡は、以前から「スポーツを通じて社会の役に立ったり、東日本大震災を風化させず被災地への支援を続けるよう呼びかけたりできないか」と話し合ってきた。

その思いを実現するため、自転車ツアーを計画。被災地の近隣地域を巡り、自分たちが被災地を訪問した体験や、選手仲間で語り合った被災地支援の大切さも伝えていく。さらに、持久力強化のトレーニングも兼ねている。

斯波は昨季の成績が振るわず、今季は全日本スキー連盟の強化指定から外れた。競技を続ける意義や強くなる策を考えるうちに、滑る能力だけでなく充実した心の必要性に改めて気づいたという。「人と人とのつながりや相手を思う気持ちを大切にすることで、自分の心も豊かになる」と話している。
(毎日新聞)