北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党第1書記が力を入れているといわれる馬息嶺スキー場が完成すれば、1日当たり5000人が来場し、年間6250万ドル(約61億4000万円)の売り上げが期待されていることが分かった。

馬息嶺は、江原道文川市富方里と法胴郡鵲洞里の間にある海抜768メートルの峠で、元山と平壌を結ぶ道路が走っている場所でもある。

米国の北朝鮮専門インターネットメディア「NKニュース」は12日(現地時間)、北朝鮮体育省と江原道人民委員会が作成した馬息嶺スキー場計画の報告書を入手し、上記のように報じた。
同報告書は「スキー場周辺地域の北朝鮮住民が主な客層を形成し、これに隣国から来る外国人観光客を含めると、1日の来場者数は約5000人になるだろう」と推定した。さらに「来場者から1人当たり50ドル(約4900円)の入場料を徴集し、スキー場を年間250日稼働させれば、年間売上は6250万ドル、純利益は4375万ドル(約43億円)に達するだろう」と予想した。

同報告書は、スキー場の収入を増やすため、国際大会を含む各種スキー大会を開催すると同時に、大勢のスキーファンを招く予定であることも明らかにした。

北朝鮮当局は、こうした青写真を基に外国の投資を誘致し、スキーリフト、娯楽施設、運営技術などリゾートの基盤施設を整備する戦略だ。報告書は「エネルギー再活用技術や持続的運営戦略の開発により、最大限の投資を受けることができる」と記した。

しかしNKニュースは「北朝鮮の年平均の国民所得が1800ドル(約17万7000円、CIA〈米中央情報局〉のワールドファクトブックより)にすぎない状況で、毎日数千人の北朝鮮住民が入場料50ドルを払ってスキー場を利用するという予測は非現実的」と指摘した。

また、同じく北朝鮮専門のメディア「デイリーNK」で国際問題を担当するクリス・グリーン氏は、NKニュースのインタビューで「このプロジェクトは絵に描いた餅。北朝鮮当局が住民に対し、韓国や中国と同水準の娯楽施設があると宣伝するのが目的」「北朝鮮が2018年の平昌冬季五輪の共同開催を要求する可能性もあるが、馬息嶺スキー場は国際オリンピック委員会(IOC)の基準を満たせないだろう」と語った。
(朝鮮日報日本語版)