スノーボード・アルペンの斯波正樹(山形蔵王クラブ)がワールドカップ(W杯)や世界選手権を転戦した今シーズンを終えた。W杯では総合36位と目標の10位以内に届かず、2009〜10年シーズンから3季続けていたW杯決勝トーナメント進出を1度も果たせなかった。

ただ、日本選手トップの314ポイントを稼ぎ、浮上に向けた手応えと確信はある。今季を振り返ってもらい、来年のソチ冬季五輪出場を見据えた今後の展望について聞いた。以下は一問一答。
―今季の成績をどう受け止めているか。

「今季、硬めの板に変更したが、相性が合わなかった。整地されたバーンでは世界のトップ選手と同等のタイムを出せるが、荒れたバーンになると板がはじかれてしまい、比較的体重の軽い自分(75キロ)では制御し切れなかった。1回目で好タイムを出せても、バーンの荒れた2回目ではタイムが伸ばせないレースが続いた。技術や体調以前に、道具のことで集中をそがれ、精神的に打ちのめされた」

―逆境の中で、収穫は。

「板の操作が難しく高い技術が求められる分、ターンの質が向上した。力をかけて力を抜く―という、加速するための力加減のこつがつかめてきた。思うような結果が出ず、耐えることを強いられ、精神的にタフになったと思う。これも、さらに上に行くために必要なことだと受け止めている」

―来季に向けた抱負は。

「板は変更する方向で準備を進めている。道具によるストレスが解消できれば、一つの問題をクリアできるはず。肉体改造を始めて3年目になるが、まだ完成してはいない。この夏のトレーニングで仕上げていけば、体の反応はさらに良くなり、最大のパフォーマンスを発揮できるようになると思う。五輪出場に直接つながる来季のW杯前半戦が勝負の場になる。ここに照準を合わせ、自分を信じ、準備を整えていきたい」

(山形新聞)