ゴンドラ乗り場で客(右)を案内する邱さん広島、島根両県のスキー場がスタッフ確保に苦戦している。周辺の過疎化とともに、スキー人口の減少でアルバイトの求人に応じる若者が減ったためで、スキー場側は外国人やIターンした農家からの人材確保に奔走している。

島根県邑南町の瑞穂ハイランドは今季、台湾人10人を採用した。全員が働きながら日本に滞在する「ワーキングホリデー」制度を活用する。ゴンドラ乗り場担当の邱浜駿さん(24)は「雪は初めて。勤務時間外に滑ることができて楽しい」と喜ぶ。

庄原市西城町のスノーリゾート猫山は毎年夏、隣接の鳥取県日南町で、Iターン農家を中心に4人程度を集めている。今季のスタッフは60人だが、グループ会社からの派遣も受けた。「過疎、高齢化で周辺の若者が減っており、Iターン農家は貴重な戦力」と言う。

全国のスキー場利用者は、最盛期の1993年は1860万人だったが、2011年は約4割の720万人に落ち込んだ(日本生産性本部調べ)。

スキー場でのアルバイトも、仕事の合間に滑ることができることから2005年ごろまで大学生やフリーターを中心に人気だった。だが、スキー離れに加え、泊まり込みの勤務が敬遠されて求人難が深刻になっている。
(中国新聞)