親子連れでにぎわう阿智村智里の「ヘブンスそのはらスノーワールド」上下伊那地方の4スキー場が今シーズンから、地元の小中学生を対象に始めた共通リフトシーズン券の無料提供の効果が出始めている。

1万円以上で販売していたシーズン券が無料化され、他のスキー場でも使えるようになったため、26日までの集計が出た3スキー場の合計発行件数は前季の小中学生向けシーズン券の10倍以上の計1700件余。これが呼び水となって訪れる地元の親子連れも目立ち、各スキー場は集客の底上げに手応えを感じている。
券を提供しているのは中央道伊那スキーリゾート(伊那市西春近)とヘブンスそのはらスノーワールド(阿智村智里)、治部坂高原スキー場、あららぎ高原スキー場(ともに同村浪合)。教育委員会や学校を通じて申込用紙を配り、スキー場で券を発行する。

中央道伊那のシーズン券の発行件数は、1万円で販売していた昨季の12件から、今季は26日現在で1213件に急増。同じく昨季1万円で販売したヘブンスそのはらも、100件程度から235件に増えた。1万5千円で販売した治部坂高原スキー場も41件から305件に増えている。

集客エリアも拡大。上下伊那地方の小中学生なら4スキー場全てで利用できるため、中央道伊那では上伊那地方だけでなく飯田市からも利用の申し込みがあった。ナイターで毎晩のように訪れる親子もおり、全体の利用客は1割程度増加。同スキー場は「子どもが毎日のように来ると、親も必ず一緒に来る」と集客効果を実感している。

ヘブンスそのはらも阿智村や飯田市を中心に下伊那地方から利用申し込みが好調。同スキー場を運営するジェイ・マウンテンズ・セントラルの水野達男業務課長(43)は「シーズン券の無料提供は赤字覚悟だったが、家族で何度も訪れてもらい、食事をしてもらうことなどで利益につながっている」と話している。
(信濃毎日新聞)