フリースタイルスキー世界選手権(3月5日開幕、ノルウェー・ボス、オスロ)日本代表が26日、全日本スキー連盟から発表され、14年ソチ五輪の新種目、スキー・ハーフパイプ(HP)男子に、06年トリノ五輪代表の兄・成田童夢、姉・今井メロを持ち、連盟の強化指定選手にも入っていない成田緑夢(ぐりむ、19)=3110=が初代表入りした。

世界ジュニア代表選考の国内合宿に参加中の緑夢は、来季の目標にソチ五輪出場を掲げた上で、「最終目標は夏と冬の五輪に何度も出て人間国宝になること」と、どでかい夢も掲げた。

トランポリンや水上スキーのウエークボードなどに取り組み「8競技で20回優勝した」という緑夢。
HPは昨年11月下旬に始めたばかりだが、1月と2月に計3度のW杯に出場。2月のソチ五輪テスト大会で24位など2度の30位以内の成績などが考慮され、全日本連盟から世界代表の推薦を受けた。

林辰男フリースタイル部長は「始めたばかりでこれだけ滑れてスピードもある面白い逸材。世界選手権では自分の力を試してほしい」と期待。HPの五輪選考基準や派遣については決まっておらず、「新種目のため、海外選手の分析も十分できていない。どう選考基準を出すのか、慎重に見極めたい」と説明した。

熱血指導で知られる父・隆史さんも「選ばれるとは…。想定外です」とびっくり。父を監督と呼ぶ緑夢は「世界選手権の目標は監督から言われたことをしたい。それができれば、うれしい」と冷静に話した。

◆成田 緑夢(なりた・ぐりむ)1994年2月1日、大阪市生まれ。19歳。大阪・上宮高卒。父・隆史さんの指導で、ウエークボードは5歳から、1歳から始めたスノーボードでは98年長野五輪のデモンストレーターを務めたことも。五輪出場の目標は14年冬季ソチではスキーHP、16年夏季リオではトランポリン。167センチ、52キロ。家族は両親とトリノ五輪代表の兄、姉。

◆フリースタイルスキー・ハーフパイプ(HP) 14年ソチ五輪の新種目。雪で固めた半円筒状の斜面(全長100〜140メートル、幅14〜18メートル、斜面の高さ3〜4.5メートル)を滑降しながら空中に飛び出し、回転技などの難易度、完成度を競う。スノーボードのHP同様に多彩な空中技が見どころ。隔年開催の世界選手権は05年大会(フィンランド・ルカ)から採用。日本勢は09年大会(福島・猪苗代)の女子7位・松浦絵美が最高。男子は05年の12位・上野雄大。

(スポーツ報知)