ウインタースポーツシーズン真っただ中。県内のスキー場は今シーズン、福島第1原発事故の風評被害の影響が残る所がある一方で、平日限定で1日券が半額から3割引きの新サービスを始めるスキー場も。

降雪が続いた今季は雪質が良いスキー場が多く、例年以上にお得に楽しめるチャンスかもしれない。

東北最大級、県内最大の蔵王温泉スキー場(山形市)は、県外客が多いだけに風評被害がより大きく、昨シーズンは例年より4〜5割減少した。今季はそれを割り込む状況だという。

関西からの客足が戻り切っていないことに加え、蔵王温泉観光協会は「昨シーズンは復興支援などを目的とした東北地方の高速道路無料化制度があり、近県から来た方がいたが、今季はその動きがないためではないか」と話す。
一方、風評被害でキャンセルのあったスキー修学旅行が、わずかながら戻ってきた。同スキー場では昨シーズン、20校がキャンセルしたが、関係者の努力で、うち大阪府内の3校が今季は訪れる。ここ2シーズン休んでいた菖蒲沼ゲレンデのチューブスライダーも今季は9日から土日、祝日に実施。雪質が非常に良い蔵王だけに「スピードが違う」。リフトは1回300円。

天元台高原スキー場(米沢市)の入り込み状況は、昨シーズンと同程度で、例年より2割ほど減少しているという。「風評被害というより、レジャー全体が不振なためでは」と分析する。今シーズンは大雪や風の強い日が多く、首都圏からの交通アクセスが悪化する日が多いことも影響している可能性がある。

客足が伸び悩む中、同スキー場は今季から平日限定の割引を始めた。通常4200円の1日券が、5人以上のグループなら1人2千円、さらに女性は月曜(祝日の場合は火曜)3千円。毎月11、22日はペアで5千円。最大半額とお得だ。

一方、湯殿山スキー場(鶴岡市)は「例年より客足が伸びているようだ」と手応えを語る。「太平洋側のスキー場で降雪が遅れたためか」。今季は、リクルートライフスタイル(東京都)が呼び掛け、19歳のリフト券を無料にする「雪マジ!19(ナインティーン)」に初めて参加しており、若者の姿も目立つという。

気温が上がるにつれ、首都圏に近いスキー場に比べ本県の雪質の良さが際立つため、2月が踏ん張り時。さまざまな企画を用意しながら、スキー客を出迎える。
(山形新聞)