スキー客を迎える雪像作りを進める雪匠組のメンバー=飛騨市河合町で飛騨市河合町の若手有志を中心につくる「雪匠(せっしょう)組」が、地元の飛騨かわいスキー場の三十周年を祝う十日の催しに向け、スキー客を迎える雪像の製作を急ピッチで進めている。

河合町では三年前に地元の冬の名物だった飛騨かわい雪まつりが開かれなくなったが、メンバーは地元の要望を受け、雪像を作り続けている。

スキー場では一週間前から、それぞれ仕事を終えたメンバーが午後七時半ごろから雪像作りに取り掛かっている。子どもらが楽しめて「夢のあるものを」と、モチーフを海賊船にした。眺めるだけでなく、上に乗れるようにする。サイズは全長七メートル二十センチ、幅三メートル六十センチ、高さ二メートル七十センチ。

型枠を組んで雪を入れて固め、土台を作った後にチェーンソーやスコップで削るなどして仕上げる。先週末に始めたが、雨が降るなどして土台作りに苦戦し、代表の岩田博さん(36)は「少し遅れ気味」と話す。
雪匠組は河合町稲越地区の住民を中心に、古川町の有志も含めた二十〜四十代の男女三十五人。もともとは地元の雪まつりで中心の役割を果たしてきた。河合村時代から続いた雪まつりは、雪不足のうえにボランティア作業の負担が大きいと三年前に継続を断念。ただ「何かやりたいメンバーばかり」と、組は活動を続けている。

二年前の冬、河合、宮川、古川中学校の統合で、閉校を惜しんで河合中の校庭にフェニックスを作った。昨年もスキー場の企画に合わせ、ゲレンデに機関車を作った。夏場はラーメンを手作りして地域のイベントで売り、資金づくりもする。

雪像は、スキー場を運営する「ねっとかわい」が依頼した。代表取締役の中畑広一さん(60)は「地域のためにやってくれてありがたい。来年も続いてほしい」と感謝する。岩田さんは「つながりを大事にしたい。活動することで誰かのためになるのなら良いこと」と話している。
(中日新聞)