笹子トンネルを通ってきた来場者にリフト券を割引している白樺湖ロイヤルヒルスキー場=24日茅野市のスキー場や宿泊施設が、中央道笹子トンネル(山梨県)の天井板崩落事故の影響で減った首都圏からの利用客の回復に力を入れている。

仮復旧の笹子トンネルを通ってきた客のリフト券を割り引いたり、交通手段を電車に切り替えた宿泊客を送迎したりと、逆境への対応が続く。

茅野市郊外の白樺湖ロイヤルヒルスキー場は、笹子トンネルが下り線の対面通行で仮復旧した昨年末以降、「NEXCO中日本さん!早く笹子トンネル全面開通させてキャンペーン」を展開。

トンネルを通ってきたと分かる高速料金のレシートを示すと、平日は3千円のリフト1日券を2500円に、土日曜と祝日は4千円を3千円にしている。
支配人の関誠さん(43)は「(中央道を使わない)群馬県側にスキー客が流れているようで、仮復旧後も事故の影響は続く」。これまでに約90人が割引を利用したといい、「全面開通が見込まれる2月下旬まで続け、少しでも来場の動機につなげたい」と話す。

同市北山の横谷温泉旅館は、崩落事故後に予約客から「車を使わず電車で行きたい」との声が多く寄せられたことから、JR茅野駅までの送迎バスの運行を始めた。1日1便で、多い日で30人余が利用する。支配人の竹林正男さん(50)は「トンネル通過自体に不安を感じる客もおり、全面開通後も要望があれば送迎を続けたい」と語った。

一方、茅野市は崩落事故の影響で資金繰りが悪化している事業者を支援しようと、制度融資の要件を緩和。対象に、観光に携わる事業者で「最近1〜2カ月の売上高または利益率が、前年同期に比べ5%以上減少」を加えた。全面開通後も影響はしばらく続くとみて、3月31日まで受け付ける方針だ。
(信濃毎日新聞)