遭難者の捜索活動を終えて戻ってきた県警の捜索隊=蔵王町遠刈田温泉のスキー場「すみかわスノーパーク」で蔵王町遠刈田温泉のスキー場「すみかわスノーパーク」で14日から行方不明になっていた男性スキー客2人が16日に救助された遭難事件。

2晩を雪の中で過ごした2人は、衰弱しているものの命に別条はなく、関係者からは驚きと喜びの声が聞かれた。県警は、2人の回復を待って遭難や救助されるまでの状況を調べる。

16日は午前8時半ごろから、県警や消防、スキー場関係者ら合計40人で捜索を開始。県警と県のヘリコプター各1機、雪上車とスノーモービル各1台が出動した。

白石署によると、午前9時ごろに仙台市青葉区の会社員、昆宣寿(こんのりひさ)さん(38)が、近くで約1時間半後に友人で同区の自営業、山口茂樹さん(37)が、それぞれヘリコプターに手を振っているところを発見され、白石市内の病院に搬送された。
2人は、14日昼ごろに標高約1600メートル付近で雪上車を降りた地点に近い場所で、別々に見つかった。発見当時、スキーウエアを着ていたが、食料は持っていなかった。

同署の菅原進地域課長は「天候が回復し、ヘリが飛んで広範囲な捜索ができたことが救助につながった。冬は天候が変わりやすく、登山・スキーの方々は気をつけていただきたい」と注意を促した。

搬送された病院によると、2人はともに低体温症で集中治療室に入っている。食事はとれず、点滴を受けている。凍傷や腎機能低下などで、ともに1週間以上の入院が必要とみられるという。病院関係者は「2人とも酷寒の中で2日間、どのようにして救助を待っていたのか」と驚きの表情で話していた。

また、山口さんが店長を務める仙台市内のファッションブランド店の店員は「身内の方から連絡があった。本人からの連絡はまだ無いが、見つかって良かった」とうれしそうに話していた。
(毎日新聞)