スノーボード「スロープスタイル」のワールドカップに出場する加藤彩也香=佐賀市富士町の天山スキー場2014年のソチ五輪からスノーボードの五輪種目になる「スロープスタイル」の加藤彩也香(19)=佐賀市=が、来年3月にチェコで開幕するワールドカップ(W杯)に初出場する。競技を始めて10年。選手生命の危機となった大けがを乗り越え、世界に挑む加藤は「ジャンプや技の精度を高め、メダルを狙いたい」と闘志を燃やす。

加藤は小学4年のときに競技を始め、天山スキー場(佐賀市)などで練習に没頭してきた。2010年3月の国内大会「ザ・キング・オブ・キングス」では、ハーフパイプなど3種目を制して総合優勝。ただ、直後に思わぬけが襲った。

同年3月末、右ひざの前十字じん帯を断裂。周囲から復帰を絶望視される中、懸命なリハビリで脅威的な回復をみせ、半年で競技を再開した。

11年は練習に集中し、12年2月の北海道選手権で4位入賞。続く全日本選手権で7位に入り、目標だったW杯出場権を獲得した。
スロープスタイルはジャンプの飛距離や高さ、技の精度などを競うもので、ソチ五輪から正式種目に採用される。いま習得を目指しているのは「バックサイドWコーク900(ナイン)」。900度(2回転半)回転する間に斜めのスピンなど加えるダイナミックな大技で、成功すれば女性初の快挙となる。

今月末から約1カ月間、米国で合宿。来年1月から国内外で行われる大会を転戦し、3月からのW杯に挑む。「日本人の弱い部分である表現力やジャンプの高さで魅せ、表彰台に立ちたい」と加藤。佐賀を拠点に磨いた技術で世界の強豪に挑む。
(佐賀新聞)