下伊那郡阿智村にあるヘブンスそのはらスノーワールド、治部坂高原スキー場、あららぎ高原スキー場と、伊那市の中央道伊那スキーリゾートの計4スキー場は今冬、上下伊那地方の全小中学生(約3万2千人)に、各スキー場のシーズン券を無料で提供する。

スキー人口が減少する中、保護者の経済的負担を抑え、地元の子どもたちに楽しんでもらい、底辺拡大につなげる狙い。運営会社は「赤字覚悟で取り組む」としている。

 各市町村の教育委員会を通じて家庭に書類を配布。顔写真を添えて各スキー場に申し込んでもらい、通常1万〜1万5千円の小中学生のシーズン券を無料で発行する。

4スキー場は、雪遊び専用のスペースを設けるなどこれまでも子ども向けの取り組みを進めてきた。今回は、家計の負担を抑えつつ、スキーを楽しむ子どもを増やし、自然に触れるきっかけにしてもらおうとシーズン券を贈ることにした。
シーズン券を申し込んだ人を対象に、割安な料金でスキー板、ブーツ、ポールの用具3点セットをシーズン中貸し切りにするレンタルにも取り組む。書類を提出したスキー場に1人ずつ専用の用具を保管。料金は1万1千円で、他のスキー場でも割引価格でレンタルできるようにする計画だ。

県内では近年、かつてスキーを楽しんだ「団塊ジュニア」世代に当たる親とその子どもの誘客を図ろうと、子どものリフト料金を無料にする動きが拡大している。

ヘブンスそのはらを運営するジェイ・マウンテンズ・セントラル(阿智村)、伊那スキーリゾートを運営する伊那リゾート(伊那市)の両社の社長を務める白沢裕次さんは「子どもたちにスキー場に来てもらい、スキーや山を好きになってほしい」と話している。
(信濃毎日新聞)