スキー場運営などのクロスプロジェクトグループ(白馬村、辻隆社長)は大町市のスキー場、ヤナバスノー&グリーンパークの運営に参画する。

同じく運営を手掛ける近隣のスキー場と客層をすみ分け、新設備を導入して初心者向けゲレンデとして魅力を高める。今季は群馬県内などでも関係先を拡大、運営に携わるスキー場は昨季の2倍となり営業効率を高める。

ヤナバの運営会社と提携し、今シーズンの企画立案などを全面的に請け負った。柱となるのが顧客層の見直し。従来、若者を主要顧客に想定していたが、駅から近く広いゲレンデは斜度も緩いため、「この環境を最大限生かせるのは子ども向け」(クロスプロジェクトの辻社長)と方向を転換する。

初心者が寒くない場所で怖がらずに練習できる「室内ゲレンデ」を今シーズン導入し、12月21日にオープンする予定。
同時に既に運営に参加している白馬さのさかスキー場(白馬村)と客層のすみ分けと誘客で協力体制を作る。直線距離で3キロメートル離れた同スキー場は若者向け、ヤナバを子どもなど初心者向けに特化してPRする。ナイターはさのさかでは営業していないため、ヤナバへ誘導するなど利用者に使い分けてもらい互いに送客する。

ヤナバへは営業人員も派遣、リフト券などに共通の割引など特典も付ける。ヤナバは1シーズン2万人程度だった利用者を、初年度に4万人、3年以内に6万人まで増やすことを目指す。

クロスプロジェクトは今季、ホワイトバレースキー場(群馬県みなかみ町)やアップかんなべ(兵庫県豊岡市)などの運営協力も始めた。運営に関与するスキー場は昨季より5カ所増えて11カ所となる。1地域で複数のスキー場を手掛けることでそれぞれの特徴を明確にし、効率的に集客する。

2008年に兵庫県内のスキー場経営に参画以後、M&A(合併・買収)などを通じて年々グループを拡大。辻社長は「今後さらに事業拡大のスピードを速めたい」としている。
(日本経済新聞)