W杯での奮闘を誓った桃野スノーボードクロスの桃野慎也(20)=北翔大、長沼町出身=が17日、成田空港から欧州遠征に出発。W杯第1戦(12月6日〜8日、オーストリア・モンタフォン)などを転戦する。

今季、同種目の男子としてただ1人、強化指定選手に選出。昨季初めてW杯に出場した際、世界との差を痛感、肉体改造に着手した成果を発揮し、2年後のソチ五輪出場への道を切り開く。

桃野は「今季は昨年とは違うはず。どれだけ自分ができるのか楽しみ」と言い残して成田空港から旅立った。

小学4年時から本格的に競技を始め約10年。今季、スノーボードクロスでは女子の藤森由香(アルビレックス新潟)と桃野だけが強化指定選手に選出。「五輪はあこがれの舞台」と出場に思いを膨らませる。

「肉体改造」の成果を見せる。ジュニア強化指定A選手だった昨季、W杯に初出場したが、5戦の出場で予選通過は1度のみ。世界の舞台を知り「あきらかに体格が違った。腕が格闘家みたい。ライト級とヘビー級くらい違い、こんなんじゃ戦えないと思った」と話す。
世界との差を痛感し、今春から本格的にウエートトレーニングを開始。米大リーグ・レンジャーズのダルビッシュ有投手のように肉体改造に着手。その成果もあり体重は昨季から約20キロ増え76キロ。世界基準の体を作ったことで力強さが増しダイナミックさも備わった。

地元名産品もパワーに変える。地元長沼町は、長沼ジンギスカンが有名。桃野も友人と焼き肉をする際には、必ず長沼ジンギスカンを持参。「やっぱり大好きです」と力の源にもなっている。

今後はスイス、フランスなどで合宿を行いそのままW杯に参戦予定。今季はソチ五輪のプレシーズン。「競技をたくさんの人に知ってもらうためにも五輪に出場して活躍したい」。パワーアップしたイケメンスノーボーダーが、世界の舞台で飛躍を誓った。

◆スノーボードクロス全長1000メートル前後のコース上に設置された「バンク」「ジャンプ」「ローラー」「キャニオン」などの障害物をクリアしながらスピードを競う。故意でなければ接触等は妨害とならない。激しいクラッシュも起こるため、選手同士の駆け引きも重要となる。オートバイのモトクロスに似ていることから「雪上のモトクロス」と呼ばれる。06年トリノ五輪から正式種目となり女子の藤森由香が7位入賞した。
(スポーツ報知)