富士見パノラマスキー場(富士見町)の今年春から秋にかけてのグリーンシーズン(4〜11月)の利用者が昨季比23%増の約9万5600人となり、過去最高だったことが、運営する町開発公社のまとめで分かった。

売上高も20%伸びて同シーズンの収支は初の黒字化の見通しで、公社は「年間を通じた安定経営の基盤ができた」としている。

グリーンシーズンの利用者は、ゴンドラリフトで山頂駅に上がって周辺散策や入笠方面をトレッキングする人と、自転車のマウンテンバイク(MTB)を楽しむ人の二つに大別できる。

このうち、散策・トレッキングの利用者は31%の増。公社は増加の理由として、山頂駅周辺の山野草公園の草花の充実や、町から委託を受けて入笠湿原と御所平のお花畑で雑草除去や鹿対策を徹底したことを挙げ、「散策や山歩きに草花を見る楽しみが加わり、観光客増につながったのではないか」と分析する。
MTBの利用者は1.6%増で、2シーズン続いた微減傾向に歯止めがかかった。6月末に、未経験者や初心者を対象にした初の入門コースを新設しており、「新コースが新たな客層の掘り起こしにつながった」とみている。

同スキー場の近年の通年収支を見ると、スキーシーズン(12〜3月)の収益が、グリーンシーズンの赤字で目減りしている状態。冬に比べて利用が少ない春から秋までの黒字転換が課題だった。

同公社の理事長を務める小林一彦町長は「年間を通じた経営を考えたときグリーンシーズン黒字化の意味は大きい。これからのスキーシーズンにゲレンデの早期整備や雪質向上といった攻めの経営ができる」と話している。
(長野日報)