八方尾根開発が民宿などに代わって夕食を提供する食堂白馬村の八方尾根スキー場でリフト運行などを手掛ける八方尾根開発が、スキー場周辺の民宿などを対象に、宿泊客への夕食提供を肩代わりするサービスを12月に始める。

家族経営が主体の民宿の負担を軽減し、同社運営の食堂の利用増を図る狙い。同様の「泊食分離」の試みは白馬五竜スキー場の運営会社も今冬から実施予定。知名度の高い村内の二つのスキー場一帯で、中小規模の宿泊施設を支援する動きが本格化する。

八方尾根開発の担当者によると、一帯の民宿などは経営者の高齢化が進み、素泊まりのみを受け入れたり、廃業したりする宿も出ている。夕食の肩代わりはこうした宿の支援のほか、宿泊先以外で食事を楽しむ習慣がある外国人観光客の増加も背景にあるという。
民宿街中心部で同社が経営し、郷土食をメーンに提供する古民家風の食堂を使い、宿泊客専用のメニューを考案。同社は8日に説明する場を設け、参加施設を募る。この冬は30軒ほどの宿の参加を見込んでおり、好評なら朝食の提供も検討する。

食事のほか、同社の温泉入浴施設を生かした入浴サービスも担い、民宿側は宿泊に特化した旅行商品などの企画を打ち出す計画という。同社の担当者は「客の受け入れをやめようと思っていた宿も、代行サービスで経営を続けるきっかけにしてほしい」と話している。
(信濃毎日新聞)