レジャー各社は、急増する子供連れスキーヤーの囲い込みを競う=新潟県湯沢町の苗場スキー場(プリンスホテル提供)(写真:産経新聞)今冬のスキー復権を見込んだビジネスが動き出している。学生時代にスキーに夢中になった30〜40代が親になり、今度は子供連れで楽しむ需要の増加が期待できるからだ。

子供向けのサービスを充実させるスキー場も登場するなど、家族連れのスキーヤーの囲い込みを競っている。

プリンスホテルは、苗場プリンスホテル(新潟県湯沢町)などのスキー場を併設するホテルで、子供の宿泊料金を無料にする限定プランを今シーズンから販売する。

また、軽井沢プリンスホテルスキー場(長野県軽井沢町)など9つのスキー場で、子供リフト料金の終日無料や、スノーボードに取っ手をつけた「マジックボード」など、子供が楽しめる新たなスポーツの教室を始める。価格とソフト面を強化し、集客につなげる狙いだ。
全国でスキー場を運営する東急リゾートサービスも、子供向けスキー教室を3つのスキー場で新設する。スキー場併設の5つのホテルの予約率は「前年比約10ポイント上がっており、さらに増える」(スキー事業統括部)という。

一方、東日本大震災の影響で激減した外国人客も、予約が戻りつつある。

全来場者数の半分以上を海外客が占めるスキー場「ニセコマウンテンリゾート グラン・ヒラフ」(北海道倶知安(くっちゃん)町)周辺のコンドミニアムでは、昨年は震災の影響で大幅に落ち込んだが、今シーズンは、「オーストラリアなど海外から、一昨年比5〜10%増しの予約が入っている」(東急リゾートサービス)。

JR東日本も外国人旅行者向けの特別企画乗車券「JR Kanto Area Pass」のオプション券を期間限定で1千円で発売。首都圏と「GALA湯沢スキー場」(新潟県湯沢町)を上越新幹線で往復でき、日帰りスキーを楽しむ外国人向け観光メニューに取り入れる。

ここ数年苦戦してきたスキービジネスだが、家族連れや欧米などの外国人の利用増という追い風に乗り、今シーズンは順調に滑り出しそうだ。
(産経新聞)