雪崩学生2人死亡で禁固3年求刑小谷(おたり)村の栂池(つがいけ)高原スキー場で08年2月、スキー実習中の愛知大(愛知県豊橋市)の女子学生2人が雪崩に巻き込まれて死亡した事故で、当時、非常勤講師として学生を引率し、業務上過失致死罪に問われた大津市千町、元滋賀大教授、沢田和明被告(65)の論告が12日、長野地裁松本支部(二宮信吾裁判官)であり、検察側は禁錮3年を求刑した。弁護側は「雪崩は予見できなかった」と無罪を主張し、結審した。判決は11月2日。

裁判は、被告が雪崩の危険性を予見できたかどうかが争点になっている。

検察は論告で「雪崩が起きた林道コースの入り口に封鎖用ネットや看板があり『雪崩の危険がある』という場内放送も流れていた」と強調。「2人が亡くなった結果は重大で厳しく非難されるべきだ」と述べた。
弁護側は最終弁論で「被告が放送を聞いた時は『雪崩』と伝えられていなかった可能性があり、コースの閉鎖は整備のためと思った」と主張。「商業的に整備したスキー場で、雪崩が起こるとは予見できない」と訴えた。

被告は最終意見陳述で「『こうすれば良かった』と後悔ばかりしている。亡くなった2人に一生かけ、おわびを申し上げなければいけない」と述べた。

起訴状などによると、沢田被告は08年2月3日、女子学生計7人を引率中、立ち入り禁止のコースに進入。雪崩に巻き込まれ、大木亜紀さん(当時20歳)=豊橋市=と、大竹麻友さん(同)=愛知県知立市=の2人を窒息死させたとしている。
(毎日新聞)