米アリゾナ(Arizona)州フラッグスタッフ(Flagstaff)にあるスキーリゾート「スノーボール(Snowbowl)」が、世界で初めて100%下水からできた人工雪を使うことが決まった。

米紙ニューヨーク・タイムズ(New York Times)紙は、スノーボールが「100%下水で人工雪を製造する世界で初めてのスキーリゾート」になると報じている。

この人工雪の安全性は、スノーボールのある土地を所有する米農務省林野局(US Forest Service)が保証している。林野局によれば、下水を処理した水はすでにゴルフ場やサッカー場で使用されており、飲料水よりも1段階低いだけという評価で最高レベルの安全基準も満たしている。またスノーボール側は、雪質が向上すればスキー客が増え、地域社会全体の利益になると主張している。
しかしこの斬新なアイデアに対して環境保護団体らは、下水製人工雪が人体に及ぼす影響に懸念があると批判。またスキーリゾートのある土地を神聖な場所と考える先住民たちが反対の声を上げている。

スノーボールは2011年8月に、地元の下水処理場から日量150万ガロンの下水を購入することで市当局と合意に達していた。だが、アリゾナ州のホピ(Hopi)族が13部族の代表として提訴し、11〜12シーズンの下水利用は中止になった。

しかし今年2月、連邦控訴裁判所(連邦高裁)がスノーボールに今シーズンの下水利用を認める判断を下し、法廷闘争も終結を迎えたようだ。

スキーシーズンは11月にオープンし、4月まで続く。
(Relaxnews/AFPBB News)