小城市内でトレーニングに励む加藤彩也香さん雪の少ない九州から、2014年のソチ冬季五輪を目指している。スノーボード選手の加藤彩也香さん(19)=佐賀市若宮。身長152センチと、この競技では不利な小柄な体格。大けがも経験した。それでも夢に向かってトレーニングに励む。数々のドラマに沸いたロンドン五輪の記憶もまだ新しい中、「今度は私が日本中を元気にしたい」と闘志を燃やしている。

加藤さんがスノーボードを始めたのは10歳のとき。7歳上のスノーボーダーの兄と福岡市内の室内練習場に行ったのがきっかけだった。「滑りの気持ちよさ、技を決めたときの達成感は格別。すぐにとりこになった」

練習は、シーズン(12月〜翌年5月)中は北海道などで合宿。オフは県内のトレーニング施設で体をいじめ、山梨、長野の室内練習場で汗を流す。小柄な体格でも迫力ある動きやスピードに乗ったジャンプができるよう、重心の移動や腰、板の使い方などを綿密に研究。めきめきと力をつけ日本スノーボード協会の全国大会のスロープスタイルで08年に優勝、09年にも準優勝に輝いた。
だが、10年5月。ジャンプに失敗し右膝の前十字靱帯(じんたい)を切断。「もうだめかも…」。諦めかけた加藤さんを支えたのは、家族や仲間だった。「競技に関してすごく厳しい兄が『(けがは)攻めの姿勢の証拠』と励ましのメールをくれた。すごくうれしかった」。厳しいリハビリに耐え、翌11年1月には復帰。医師も驚く回復ぶりだった。

今年5月までの11年シーズン。加藤さんは国内大会で好成績を残し、五輪出場権が懸かる来年2月開幕のワールドカップ(W杯)出場を決めた。

ソチ五輪から正式種目になるスロープスタイルでの五輪出場を目指す加藤さん。W杯での上位進出が絶対条件だが「支えてくれた方々への感謝を胸に必ず五輪に出場します」。佐賀から世界へ−。大ジャンプを誓った。

24日には加藤さんを応援する催しが佐賀市文化会館である。数々の五輪選手もサポートした東京の経営コンサルタント、福島正伸氏が講演。入場料は一般4千円、大学生以下3千円(前売りは各千円引き)。事務局=0952(37)9104。
(西日本新聞)