転ばないようにバランスを取りながら人工芝スキーを練習する坂梨小の児童人工芝のスキー場がある飯塚市山口のサンビレッジ茜で24日、7月の九州北部豪雨で土石流に見舞われた熊本県阿蘇市一の宮町の坂梨小(78人)の児童33人がスキーを体験した。児童たちは23日から筑前町の国立夜須高原青少年自然の家に滞在し、2泊3日の日程でキャンプや天体観測を楽しんでいる。

サンビレッジ茜の森本精造理事長(70)は豪雨から1週間後の7月19日、研修で阿蘇市にある国立阿蘇青少年交流の家を訪問。その際、同小の栃原憲聖(けんせい)教頭(47)から、新たな災害の危険があり、がれき撤去作業のトラックが周辺を往来するため、子どもたちは安心して外で遊べず、大人も復旧作業に追われていて夏休みの行事が次々と中止になっていることを聞いた。
そこで、「夏休みの思い出づくりの力になりたい」と一緒に研修に参加した夜須高原青少年自然の家の所長らと話し合い、児童を福岡に招待する計画を実現させた。

児童のほとんどはスキー初体験。インストラクターの指導を受けながら、懸命にバランスを取って斜面を下っていた。4年の佐伯奏歌(そうた)君(9)は「8月は学校のプールも中止になったし、いつも遊んでいた山や川も危ないから近づけなくて毎日退屈だった。今日は数え切れないほど何度も転んだけど、スピードを出して滑れて楽しかった」と笑顔を見せた。
(西日本新聞朝刊)