スキー場のゲレンデに放牧されている但馬牛(香美町小代区のミカタスノーパークで) 香美のスキー場 草刈り省力化も期待

香美町小代区のスキー場・ミカタスノーパークが、ゲレンデに牛を放牧、「美方高原牧場」として夏場の誘客を目指している。町内の畜産事業者が飼育する但馬牛を放牧しており、同スキー場関係者は「和牛のふるさとの小代で、昔ながら草をはむ但馬牛を見てもらえれば」としている。

小代区は古くから畜産が盛んで、黒毛和種の繁殖雌牛のほとんどが血統を引く雄牛「田尻号」の生誕の地であることから、「和牛のふるさと」としてPRしている。

但馬牛はかつて、各農家の玄関横などで飼育され、朝から夕方にかけて近くの高原などで放牧されていた。同スキー場のゲレンデも昭和40年代までは地元・新屋地区の放牧地として利用されていたことから、冬季以外の誘客策にと、初夏から秋にかけて但馬牛を放牧することにした。
標高約500〜700メートルのゲレンデ約15ヘクタールの周囲を電気柵で囲って2事業者が飼育する繁殖雌牛など36頭を放牧。但馬牛は高原に生える様々な種類の草を餌にすることができ、ストレスの解消や足腰の強化につながる。スキー場側も草が短くなることで降雪前のゲレンデの草刈りの省力化に役立つという。

観光客は、電気柵の外からの見学になるが、団体の場合は案内も行う。田野公大・支配人(57)は「但馬牛の放牧の様子を間近で見られる場所として、トレッキングや自然観察会なども検討していきたい」と話している。

問い合わせは同スキー場(0796・97・2297)へ。
(読売新聞)