小谷村は、11年9月末で営業を終了したJR東日本系の旧ホテル「ファミリーオ栂池(つがいけ)」を買い取り、21戸の村営住宅として活用する。来春までに完成する予定。土地、建物購入費を含む総事業費は7475万円。村は「新築より安く済み、若い世代の定住につながる」と期待している。

村の説明では、建物は栂池高原スキー場のゲレンデに面した鉄骨2階建てで、宿泊棟が延べ1100平方メートル、フロントやレストランなどの管理棟が延べ890平方メートル。

2間続きで台所もあるファミリールーム10室はほとんど改修せずに家族向けなど▽ツインなど11室は台所などを増設して単身者向け−−に賃貸する。管理棟1階は屋内駐車場とし、2階部分は利用方法を地元と協議して決める。
村は11年、別の場所に1億2000万円を投じて村営住宅(単身用8戸)を新築し、入居倍率は約2倍だった。現在も村内にはアパートが少なく、スキー場や観光施設の若い従業員の中には村外に住居を借りて通勤するケースが少なくないという。荻沢隆・副村長は「住民が増えれば地域の活気につながるし、税収増も図れる」と話す。

村によると、旧ホテルの場所は元々、地域住民の共有地だった。土地を提供された旧国鉄が65年に旅館を開設。JRが建て直し、96年12月にホテルとして開業したが、スキー客減少などにより約15年間で閉鎖された。
(毎日新聞)