「『春はおんたけへ』とスキー客を誘導したい」と語る一ノ本社長(16日午後、長野市で) 新指定管理者マックアース 一ノ本社長に聞く

王滝村のスキー場「おんたけ2240」の新たな指定管理者になる運営会社「マックアース」(兵庫県養父市)の一ノ本達己社長(44)が16日、読売新聞社の単独インタビューに応じた。最上部2240メートルという国内有数の標高を生かし、スーパー大回転や滑降などのアルペン選手が日常的に練習できるスキー場として再生を目指す考えを明らかにした。

マックアースは1985年設立。兵庫県養父市にある屋外教育施設のほか、アイスクリーム店のチェーン展開や全国12か所のスキー場など多角的に経営し、グループ全体で年商約60億円。

王滝村とは1日、5年間の指定管理者に関する基本協定を締結した。地元の第3セクターと共同出資会社を作り、今冬から本格的に再建に乗り出す。
おんたけは、御嶽山(3067メートル)の山腹に広がり、最上部は標高2240メートル。一ノ本社長は、地元の意向を聞きながら経営プランをまとめる考えで、おんたけの魅力に関して「2000メートル以上の山で、ロングコースを楽しめるスキー場は国内に少ない」と強調した。

国内のアルペン選手については、「スーパー大回転などを、いつでも練習できる環境が欧州に比べて少ない。シーズン中も、平日の午前中や週末の朝など限定的にでも提供したい。高速系のレースセンターを作れないか検討している」と語った。将来的には、国際スキー連盟公認の国際大会の誘致も目指すという。

一般客向けには、5月の大型連休まで春スキーを楽しめる名所にしたい考え。ピーク時の1993年度に60万人以上を集めながら、近年は約4万人まで激減した客入りを取り戻すPR策に関しては「中京圏を狙い撃ちにする」と力を込めた。

一ノ本社長は「交通の便が悪いだけで(集客が)16分の1まで落ちるのか。露出が減り、足元(おんたけ周辺)のマーケットもないから、そこまで落ちた」と分析。グループ傘下で、広告宣伝費として年1億円超を投じている岐阜県内のスキー場の連携に、おんたけも加える考えで、「雪質の良さや標高の高さを、もう一度、打ち出していく。それだけで違ってくるはずだ」と展望を語った。
(読売新聞)