スキー場経営のマックアース(兵庫県養父市、一ノ本達己社長)は岐阜県内で3スキー場の経営権を取得、2012年冬の来シーズンから、長野・岐阜両県の計5カ所一体で集客活動を始める。統一ブランドを設けて、名古屋市を中心とした中部圏向けに宣伝費を集中投入する。スケールメリットを追求し、長野県西側のスキー場をてこ入れする。

マックアースが傘下に入れたのは岐阜県郡上市内の「高鷲スノーパーク」「ダイナランド」「ひるがの高原スキー場」の3カ所。年間集客数は合計で55万人程度、売り上げ規模は約30億円。

3カ所ともジェイ・マウンテンズ・グループ(JMG、東京・中央)の傘下だが、このほどマックアースがJMGの経営権を事実上取得。JMG本社を岐阜県郡上市内に移転、社長を一ノ本社長が兼務した。取得額や、株式の状況などについては明らかにしていない。

長野県内でマックアースは5月から王滝村が所有する「おんたけ2240」の指定管理を引き受ける予定。昨年9月に買収した「Mt・乗鞍」(松本市)を含め、12年冬から計5スキー場を中部圏でテレビCMなどを活用して宣伝する。
「おんたけ」の年間集客数は約5万人、「乗鞍」は約7万人。スキー場1つだけでは多額の広告宣伝費がかけられないが、共同化することで1億円規模の予算を割けるもようだ。

同社は昨年から長野県北部で5スキー場を「Mt・KOSHA(マウントコウシャ)」という統一ブランドで売り込んでおり、今回も統一ブランドを検討する。

スキー場間のすみ分けも工夫する。例えば「おんたけ」は標高が高く、11月から5月初旬ごろまでスキーができる。岐阜県内のスキー場利用客に、初冬や春には長野県側まで来てもらうようにする。

マックアースのグループスキー場は「おんたけ」含めて全国16カ所(うち長野県は8カ所)となる。2011年9月期のグループ売上高は62億円。
(日本経済新聞)