立ち木などに衝突して女性が死亡した事故現場(20日午後、片品村花咲で)20日午前9時50分頃、群馬県片品村花咲のスキー場「スノーパルオグナほたか」で、ソリ競技の一種「エアボード」で斜面を滑走していた埼玉県羽生市上岩瀬、無職河田茜さん(30)がコースを外れ、立ち木に衝突した。

河田さんは首などを強打し、約3時間後に死亡した。

群馬県警沼田署によると、河田さんは、同日午後に開催される「第5回全日本エアボード選手権大会」に参加する予定で、競技前の練習中、終着点で止まりきれず、コースを逸脱したとみられる。ヘルメットは着用していた。
大会を運営する企画会社「カッパCLUB」(みなかみ町)は、「日本でのエアボードの死亡事故は聞いたことがない」としている。沼田署は、競技の安全管理に問題点がなかったかどうかを調べている。

エアボードは、スイスで生まれた新種のスノースポーツ。空気で膨らませた長さ約1メートルのボードに腹ばいに乗り、頭部から滑走する。大会には初心者でも講習を受ければ参加できる。この日の大会には38人が登録し、河田さんは3回目の出場だったという。

スキー場を管理する武尊山観光開発片品事業所によると、現場の斜面は、最大斜度20度の初心者用コース。現場に、防護用ネットなどは設置されていなかった。同事業所は「通常は滑り降りない場所で、事故も無かった」と説明している。

大会に出場予定だった東京都板橋区の男性会社員(33)は、「安全だと思っていたので驚いている。スピードが出過ぎて怖くなり、我を失ってしまったのでは」と驚いていた。
(読売新聞)