大雪に埋もれたゲレンデ内のロッジ(15日、滋賀県高島市の箱館山スキー場で、本社ヘリから)圧雪の燃料費かさみ、客足も鈍る

この冬の記録的な大雪に、西日本各地のスキー場が悪戦苦闘している。雪を踏み固める「圧雪車」の出動が長時間必要となって燃料費がかさみ、除雪にも追われるが、荒天続きで客足は鈍りがち。スキー人口が減少し、暖冬にも悩まされてきたスキー場関係者は、待ち望んだはずの今冬の雪に、「いくらなんでも積もり過ぎ」と恨み節を漏らす。

兵庫県香美町のハチ北高原スキー場の積雪量は、今月3〜8日の断続的な大雪で平年の2倍近い約240センチ。リフトの座席近くまで雪が迫り、1日2回の圧雪車の作業も吹雪に阻まれて時間がかかり、燃料の軽油代は例年の2割増だ。

昨年12月の客足は前年比で5割増。ところが今年に入ってからは荒天続きで、客は見込みの8割にとどまる。雪崩などを心配する電話も相次ぎ、担当者は「雪が降るに越したことはないが、客が不安を覚えるまでに積もっては困る」と嘆く。
同県内では、豊岡市の奥神鍋スキー場でも客足が1〜2割減。養父市の氷ノ山国際スキー場は中高年層の客が2割程減り、担当者は「スキー場離れが進む中、獲得を進めてきた客層が減ったのは痛い」と話す。

滋賀県高島市の箱館山スキー場はここ数年、100センチ程の積雪だったが、今年は250センチ。レストランや休憩所などがあるロッジに出入りできなくなることもあり、従業員らは連日、除雪に追われ続けている。

同市の国境(くにざかい)高原スノーパークでは、900台収容の駐車場の積雪を一角に集めたところ、長さ100メートル、高さ5メートルにもなり、収容スペースが2割減った。今月上旬には近くの国道が大雪で通行止めになり、バスツアー客が急きょ別のスキー場へ。同じ日には小学生のスキー教室も中止され、担当者は「せっかく雪が降ったのに客が減るとは」とぼやく。
(読売新聞)