頓所さんの捜索を続ける県警航空隊ヘリ=糸魚川市のシャルマン火打スキー場<br>
糸魚川市西飛山のシャルマン火打(ひうち)スキー場で、12日夕方からスノーボードの2人とスキーの1人の計男性3人が行方不明になった。

13日午前に2人が救助されたが、長野県中野市の会社員頓所(とん・どころ)満さん(39)が行方不明のままになっている。頓所さんが借りたと思われるスキー用具がスキー場近くの能生川で見つかっており、川に落ちた可能性がある。

新潟県警糸魚川署によると、救出されたのはスノーボードをしていた長野県駒ケ根市の会社員宮下朋晃さん(25)と同県伊那市の会社員宮下駿さん(同)。2人は高校時代の同級生で命に別条はないという。

2人は12日夜、糸魚川市消防本部にスキー場外の山中から携帯電話で無事を知らせ、消防本部の指示で雪の中に穴を掘って夜を明かした。13日午前、県警航空隊ヘリが2人を収容した。
一方、頓所さんは12日午前、1人でこのスキー場を訪れていたが、返却に戻らず、乗ってきた軽乗用車も置いたままで携帯電話も通じなかった。同署はスキー場外で遭難した可能性もあるとみて捜したが、発見できず、13日は午後4時で打ち切り、14日も捜索する。

同署によると、12日午前中、現場は雪が降ったり、ガスがかかったりして視界はあまりよくなかった。上越市の男性会社員(35)は「ここは(圧雪されていない)パウダースノーが楽しめるので有名。12日朝も来たが、霧が濃く、別のスキー場で滑りました」。

13日早朝、同スキー場に頓所さんの両親が駆けつけ、捜索隊からの朗報を待った。母親(67)によると、頓所さんはパウダースノーを滑るのが趣味だった。「幼い頃、川でおぼれても助かるなど、災難に強い子。今回も『お母さん、帰ってきたよ』と自力で戻ってきてほしい。無事でいてくれればよいが」と、スキー場を見つめていた。
(朝日新聞)