ガイドの話を聞きながら、森の中の「雪上ドライブクルージング」を楽しむ家族連れ=高山市一之宮町の位山高山市一之宮町のスキー場「モンデウス飛騨位山スノーパーク」で、「源流の森雪上ドライブクルージング」が人気だ。6人乗りのゴム製チューブに乗り、スノーモービルに引かれて雪の森を滑走して散策。スピード感や、都会にはない自然との触れあいが魅力だ。

スキー人口の減少で、スキー以外にも楽しめることができないかと、2003年に試験的にスタート。翌年から本格営業を始めた。

位山(1529メートル)は太平洋側と日本海側の分水嶺(ぶん・すい・れい)。木曽川に合流して伊勢湾に注ぐ飛騨川や、神通川に名を変えて富山湾に注ぐ宮川の源流がわき出す。コースは標高約800メートルのスキー場から標高約千メートルの宮川源流付近まで、片道1・5キロを約40分かけて往復する。
5人いるガイドの1人、田口愛子さん(34)は開始当初からのベテランだ。雪に残った足跡を指さし、「これはウサギ」「イノシシはおなかが重く、引きずった跡が残ります」「ここまでは人工林。この先は原生林で、木の生え方も全然違います」。参加者を飽きさせない。イチイの木を前に「天皇家の笏(しゃく)に使われます。位山の名前の由来です」。

愛知県扶桑町の会社員大石晃敬さん(33)は、妻愛子さん(31)、長女優奈ちゃん(2)と乗った。最初は怖がっていた優奈ちゃんもすぐに笑顔。途中にかまくらもあり、大喜びしていた。

御岳山や北アルプスの大パノラマも眺望でき、晃敬さんは「とても楽しい。源流の水もおいしくて、ごくごく飲めた」と話した。

運行責任者の小坂昭男さん(69)によると、家族連れや孫と一緒に乗る人が多い。天候や時間帯、気温によって、風景や滑り具合が変化し、「1日に2回乗る人もいる」という。愛知県や関西からの客が多く、リピーターが多いのも特徴で、昨シーズンは約2300人が利用した。

1人千円、1歳未満は無料。3月11日までの予定。問い合わせは、モンデウス飛騨位山スノーパーク(0577・53・2421)。
(朝日新聞)