アクロス重信今月末で閉館する屋内ゲレンデ施設「アクロス重信」(東温市西岡)の存続に向け、バンクーバー五輪スノーボードハーフパイプ日本代表の青野令選手の父、伸之さん(42)=松山市=らが13日、県に協力を求める署名活動を始めた。

31日に嘆願書を県に提出予定。

中村時広知事は県としての支援を否定しているが、嘆願書では
▽年間を通じ練習でき五輪選手が育っている
▽県外からスノーボード留学中の中高生らが不安を抱えている
―ことなどを挙げ、行政が関与して存続、運営できる方法を模索するよう求めている。

伸之さんは「令を育ててくれた場所。何もせずに閉館を迎えたくない。ジュニア選手が練習できなくなるのはかわいそうだ」と訴える。

22日と29日の午後1時から松山市湊町5丁目の伊予鉄道松山市駅前で署名を呼び掛ける。
青野選手の公式ブログ(http://ameblo.jp/aonoryoblog/)からも用紙をダウンロードできる。
わずかな可能性を胸に練習

「少しでも希望を持って、あきらめずにいたい」―。アクロス重信(東温市西岡)の今月末での閉館が正式発表されて12日で1週間。青野令(松山大)らトッププレーヤーの背中を追って活動してきたジュニア選手は、存続へのわずかな可能性を胸に、不安の中で練習に取り組んでいる。

アクロス重信によると、ジュニアの約60選手が施設を拠点として活動。自宅から徒歩約15分、アクロス重信は「“庭”みたい」と話す重信中1年の倉橋瑞季さん(13)もその一人。「もっと近くにあれば平日でも来られる」と約5年前、同市内から現在の住宅へ移り、スノーボード中心の生活を送ってきた。

年齢を問わず多くの選手が集まる施設で、「年上の人が多いので、夏休みの宿題を教えてもらったり、身近な場所だった」と練習場以上の存在となっていた。「閉館すれば続けられない。何とか残してほしい」と存続を願う。
(愛媛新聞)