企画展「霧ケ峰の今と昔」茅野市の車山高原にある車山ビジターセンターは、スキー伝来100周年記念で、企画展「霧ケ峰の今と昔」を開いている。1930年ごろから20年間ほどにぎわった霧ケ峰初の本格的なスキー場「池のくるみスキー場」の写真や、実際に使われていたスキー板など約30点を展示。昭和初期に「銀座スロープ」と呼ばれるほどにぎわった同スキー場の隆盛を伝えている。

白黒写真のパネルで、セーターにズボン姿で滑る女性、当時あったジャンプ台からスキーでジャンプする人、現在のJR上諏訪駅前で霧ケ峰行きのバスを待つ人の行列などを紹介。旧日本軍が雪上訓練する様子を写したものもある。当時使われていた一枚板の木製スキー板やストックも展示している。

同センターなどによると、池のくるみスキー場は、現在の踊場湿原(諏訪市)の近くにあった。なだらかな斜面が、江戸時代に家畜の餌や田畑の肥料のために採草地として利用されたことで草原になり、「天然のスキー場」になった。アルペンの大回転競技などの大会も開かれていたという。

同センター職員の逢沢浩明さん(30)は「意外と知られていないかつての冬の霧ケ峰を知って」と話している。来年1月ごろには、山小屋関係者が昭和初期に同スキー場を撮影した8ミリフィルムの映像も館内で流す予定だ。入場無料。冬季営業の3月末まで展示する。
(信州スキー場だより)