ホテル、スキー場運営のマックアース(兵庫県養父市、一ノ本達己社長)が長野県内でスキー場事業を拡大する。長野県北部の高社山麓で2スキー場を借り受け、一帯を「Mt・KOSHA(マウントコウシャ)」として売り込む。松本市では買収した旧乗鞍高原温泉スキー場と近隣のスキー場を一体運営する。スキー場の経営環境は厳しいが、規模拡大で魅力を向上させ、広域からの集客につなげる。

今冬から借りたのは高社山麓にあるよませリフト(山ノ内町)が運営する「よませ温泉スキー場」(同)と大和観光興産(東京・練馬)の「牧の入スノーパーク」(中野市・木島平村)。牧の入はスキー客の減少でこれまで運営を休止していた。よませは期限を定めない運営受託、牧の入は1年ごとの賃貸借契約を結んだ。

マックアースは昨冬から子会社を通じ近隣でスキー場「X―JAM高井富士」(山ノ内町)を運営。近隣のスキー場とも連携、合計5つのスキー場を「Mt・KOSHA」と名付けて、共通のリフト券を出す。23日をめどに運営を始める。

コース総面積は234ヘクタールに達し、「県内では志賀高原、野沢温泉に続く3番目の規模になる」(一ノ本社長)。2014年度末の北陸新幹線開業で、新幹線の飯山駅の最寄りとなる強みを生かす考えだ。
同社は松本市でも9月に松本市出資の第三セクターが運営していた乗鞍高原温泉スキー場を買収。「Mt・乗鞍」(松本市)として10日に開業した。

隣接する市が閉鎖していた旧乗鞍高原いがやスキー場も借り受け、シャトルバスで相互のスキー場を行き来できるようにして一体で運営する。

今回、リフトの改修や宿泊施設の取得など県内に約3億円を投資したとしている。

マックアースは1961年創業。兵庫県の鉢伏高原で宿泊施設を運営していたが、08年にスキー場経営に参入、経営が行き詰まったスキー場の再生に積極的に関与している。長野県内で経営するスキー場はこれで7つとなる。11年9月期のグループ売上高は62億円で、12年9月期は74億円を見込む。
(日本経済新聞)