夏油高原スキー場の安全祈願祭(2日) 県内のスキー場が今月から営業を始める。昨季は東日本大震災で、例年より2か月程度早く営業を終了したスキー場もあり、関係者は「少しでも営業日数を増やしたい」と1日も早いオープンを願うが、雪不足で延期した所も。雫石スキー場(雫石町)は22日にオープン予定だが、節電のため、ナイターを中止する。

北上市和賀町の「夏油高原スキー場」では、安全祈願祭が2日に行われたが、1週間前のプレオープン時に山頂で約1メートルあった積雪はその後の雨で解け、約30センチに。ゲレンデの所々で芝生がのぞき、3日に予定していたオープンを見送った。震災で昨季はシーズン半ばで休業したため、今年にかける思いは強く、「スキー人口拡大に取り組みたい」と、リフトやゴンドラ料金を値下げする。

毎年、県内最多の50万人が訪れる八幡平市の「安比高原スキー場」も、現在の積雪は5センチ程度で、3日のオープンを延期した。東京電力福島第一原子力発電所事故の風評被害や円高などから、誘致に力を入れてきた外国人スキーヤー減少が予想される。このため、今季は地元・東北地方のスキーヤーにターゲットを絞る。
同スキー場を経営する「岩手ホテル&リゾート」は「今夏はスキー場でのバーベキューやパークゴルフなどのレジャーに青森、宮城県などからの客が倍増した」といい、仙台市からの宿泊者のために無料送迎バスを運行させるという。

雫石スキー場は節電のため、例年毎週末に実施していたナイターを見合わせる。小西司支配人は「苦渋の決断だったが、多様なサービスを提供するきっかけにもなる」と、夜の雪原で満天の星空を眺める「星空ツアー」など、これまでにないメニューを用意している。
(読売新聞)